Sheel Report ~ 3分で読める時事解説

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「こども庁」ってなに...?「●●庁」ブームでもあるのか...

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こども庁

 「デジタル庁」に続いて、新たに出てきた「こども庁」構想...

時のテーマを拾う選挙対策かとも思われますが、それは今まで「女性活躍」だの「1億総活躍」だの、国民に受けそうなテーマに向き合うかのようなアピールはあったものの、その実効性に疑問が持たれてきた経緯があり、さらに、それらの殆どが、官房副長官直下の「内閣官房室」に閉じ込められているのが現状だからです。

 「デジタル庁」も「こども庁」も、解決する課題・テーマがあり、その実行部隊が各省著にまたがっっていることによる効率の悪さを解消するため、いわゆる「横串を指す」というひょうげで、権限を一元化して、トップを据えて各省庁に支持を出す組織を作ろうということで、わざわざ、「庁」を作るようです。

しかし、もともと内閣官房は、各省庁にまたがる業務を行う「横串」を指すところになっていて、「デジタル庁」ができる前にあった「情報通信技術(IT)総合戦略室」は、内閣服官房中間直下の組織にになっています。

デジタル庁担当大臣である平井卓也氏も、安倍内閣時に、このIT担当大臣に就いていました。

内閣副官房長官直下の組織には、昔懐かしい

まち・ひと・しごと創生本部事務局
一億総活躍推進室
働き方改革実現推進室...

がありますよ。

 

「こども庁」ってなにをするところ...?

さて今回創設される「こども庁」ですが、その設立理由が

こども関連の政策は、関係省庁がバラバラで、 縦割り⾏政の弊害が発⽣しています...

という文章で始まっています。で、具体的になにをするところかというと...

う~ん、いまいちよくわからないのですね。
再度、「こども庁」設立の意義が強調されても、イメージが伝わらないのですが...

年齢による切れ目や省庁間の縦割りを排除し、子どもの視点に立った政策を総合的に推進する...

年齢ごとに関わる省庁が異なるということを言っているようですが、それを解決することが、具体的にどのような効果があるのでしょうか。省庁の壁を超えるために「こども庁」にはどのような権限をもたせるのでしょうか...

子どもに関する政策や予算を一元的に把握し、強力な機能を持つ行政組織が必要...

う~ん、それは何度も聞いているのですが、それで具体的に「こども庁」は、なにをするところなのでしょう。そして「日本のこども」をどうしたいのでしょうか...

少子化になかなか歯止めがかからず、児童虐待や重大ないじめなどの深刻な問題が増加する中で、子どもを産み育てやすい環境の整備を加速化するとともに、子どもの命や安全を守る施策を強化していかなければならない(加藤官房長官)...

う~ん、思いはよくわかっています。それら全ては解決しなければならない問題であることは、誰もが共通に認識しています。それで「こども庁」ができたら、それらの課題がどう解決されていくのでしょうか...

年齢による切れ目や省庁間の縦割りを排除し、子どもの視点に立った政策を総合的に推進する必要がある...

う~ん、それは何度も聞いているのですが、具体的なものが見えてこないのですが...

年末までに基本方針を取りまとめる...

まだ決めてないんかい...

報道によれば

政府は「こども庁」が所管する政策などについて、今後、有識者から意見を聴くなど、木原総理大臣補佐官のもとで、具体的な検討を進めることにしています...

ちゃんちゃん...